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    文芸社削除要求の記事⑤文芸社・ノルマ達成には、契約書も偽造してしまうほどのプレッシャー!其の伍 「詐欺師」

    クンちゃんのWeblog「本屋に並ぶ[私家版]その光と影 其の四」でちょっと書きかけた三陸の「騙し人」について、書かなければならない順番が来た。気が重い。

    この詐欺事件を単なる個人的、例外的犯罪であると片付けたい向きもあるだろう。確かにそういう要素を否定することはできない。しかし、その経緯を調べていくと、この版元の契約担当部署の悪しき土壌、ノルマ第一主義という悪しき土壌に咲いた仇花であることが明らかになるのである。

    この人、仮に阿川くんと呼んでおくが、或る時、競馬の的中する予想といううさんくさい応募原稿を没にするにあたり、社内で競馬のプロとかいう異名をとる彼を呼んで、話を聞いた。まったく弁舌さわやか、ぼそぼそしゃべるクンちゃんとは大違いの好青年だったが、今になって思えば、あれこそが根っからの詐欺師の素養なんだな、とも思える。

    そんなきっかけで、阿川くんはしばしばクンちゃんの部屋に来るようになって、いろんな話をしていった。

    「パチンコで大損しているやつがいっぱいいるが、大バカ者である。だいいち時間がもったいない。自分がやっているように負けが込まない形で少額の競馬投資をすれば悠々やっていけるのだ!」とかいう持論で、まあ小バカ者のひとりには列してしまうクンちゃんとしては、ハハアと拝聴したものである。「いっぺん、場外(馬券売り場)にお連れして、ご指南いたしましょう」とかいう誘いに乗っていたら、今ごろは新宿御苑の新宿門あたりで寝泊まりするはめに陥っていたことだろう。

    阿川くんの事件が発覚して、その真相が明らかになると、その言葉とは裏腹に阿川くんは競馬で大損こいていて消費者金融などに多額の債務があり、会社でも社内の人間から寸借詐欺的に何十万円ずつかの借金を重ねていたことがわかった。

    阿川くんの詐欺がバレたのは、被害者である著者から担当編集者に入った一本の電話からである。

    「阿川さんが、私の本は内容が素晴らしいから、大きめの新聞広告を出したら必ず売れるからって勧めるのよ。それで、そうしようって気になったの。なんか自分の知り合いの広告代理店枠ならふつうよりすごい安いからって言うので、阿川さんの預金口座にお金を振り込んだわ。

    だけど、いつまで待っても、その広告が載らないのよぉ。こっちとしても、本人の口座に振り込めってのがなんと
    くおかしい話でしょ、で、ずっと黙ってたんだけど…。

    きょう、もう我慢できないから消費者センターに行くって阿川さんに電話したら、急に大きな声出して、お前も共犯なんだぞ、消費者センターでも葬祭センターでも、どこでも好きなとこへ行きゃあいいだろう!って怒鳴って、電話を叩き切ったのよぉ。お宅の会社って、いったいなんなのよぉ!」――。

    こんな調子の電話に驚いた編集者の通報で、ただちに調査が開始された。

    まず、クンちゃんと手前川社長室長のふたりで謝りに行った。風月堂の、なんだったか、お菓子を持って、目白のほうの高級高層住宅に住む著者の老婦人を訪ねた。かなり怒っている。だが、自分にも落ち度があるんじゃないかと思っているらしく、ある節度を保っている。平謝りにお詫びして、すぐお金をお返しするということで許してもらった。

    このあとの阿川本人に対する調べはもっぱら社長室長らが担当したが、連日、出るは出るは、の報告で唖然とした。しかも、はなからお金を騙し取る意図がはっきりしていて、広告など載せる気はまったくなかったというのだ。本人としても、「そのうちバレるだろうけど、しようがない」と、破たんするのは時間の問題だということを承知之介の行為だったと述べている。

    結局、被害者の数は何十人かにのぼる、結構な広告詐欺事件になったような記憶だ(前回、お断りしたように「クンちゃん事件簿」が出てこないので、数字は書けません。ご了解ください)。たとえば大手新聞一面下に「さんやつ」(天地3段、左右8分の1)など大きな広告を載せるという約束で、比較的小さな額である十数万円から何十万円かの金額を自分の口座に振り込ませる手口がメインだった。

    消費者金融などへの借金返済がピンチになった1年半ぐらいの間に、自分が契約を担当した著者に相手構わず詐欺話を持ちかけていたような勢いにはびっくりしたが、それよりも不思議なのは、なぜバレるまでに相当の時間がかかったのか、という点。

    これは、騙し取った金額が比較的小さかったこと、「安いキャンセル枠だから、時間が必要」というもっともな言い訳でごまかしてきたこと、社会的な常識に反して会社口座ではなく阿川個人の口座に振り込んだ著者の多少後ろめたい気持ち、などがその要因と考えられる。中には、販売部が独自の判断で載せる広告として、阿川くんがすでにカモった著者の作品が偶然に掲載された例もあり、その著者は自分の費用で掲載されたものとして満足していたという例もあった。

    会社は被害著者に対し、支払い済みのお金イコール騙し取られたお金を全額返金し、阿川くんが著者に約束したとおりの大きさで、約束どおりの媒体に広告を会社の費用で掲載してお詫びした。これらの費用はもちろん、阿川くんにすべて求償されることになる。先に書いた、クンちゃんが阿川くんちを訪れたのは、総額1600万円以上にふくれあがったこの版元の債権、阿川くん側にとっての債務を、三陸の町の公証人役場で公正証書にするためだったのである。

    この詐欺事件の時も、寺野専務や他のだれかが管理責任を問われるということはなかった。少なくとも、こんな部下を出したら、自分も会社にいられなくなるぞ、という抑止力になるような処分は一切なかった。みんながみんな、「知らなかった」で済ませてしまったのである。

    実は、この阿川くん、ノルマなど全然気にならぬ、契約高第1位のトッププレイヤーだったのである。ノルマ第一主義の世界では、トッププレイヤーは強い。いつまでも広告が出ないことに業を煮やした著者から問合せが入ることもあっただろうし、不穏当なやりとりを耳にする上司だっていたはずである。しかし、トッププレイヤーはわがもの顔で、ありもしない詐欺話を、公然と自分のデスクでしていたのである。管理責任、監督責任がないなどと決して言えないケースだったはずである。

    (この項続く)

    掲載予定記事の一例   
     (予告。掲載順ではありません。体調不良と老齢のため、不定期のアップになります。ご了承をお願いします。内容は変更される場合があります。)

    ◆ノルマ達成には、契約書も偽造してしまうほどのプレッシャー!其の伍 Up!Today  
    (契約現場のありさま。新聞広告料金詐取など別タイプの犯罪に手を染めてしまう人びと)
    ◆ノルマ達成には、契約書も偽造してしまうほどのプレッシャー!其の六
    (契約現場のありさま。圧力をかける側、寺野専務や千場取締役ら高級(高給)幹部はいったい何をやっているのか。)
     【東京都に摘発されたMMSを文芸社内でも堂々販売、甲府・七沢研究所、
     【ロゴストロン研究所とのかかわり、ほか】

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    ◆ノルマ達成には、契約書も偽造してしまうほどのプレッシャー!其の七  
    (契約現場のありさま。圧力をかける側、寺野専務や千場取締役ら高給(高級)幹部は何をやっているか。)
     【文芸社地下サロで有料治療行為も。社長承認ならアキレタボーイズ!】
     
    ●新風舎と碧天舎の倒産前後
    ■自費出版図書館はどうなっちゃったか。あの人が何故?
    ●特定商取引法改正と自費出版業界(あの出版費用を取り返せれば…)
    ■鬼蜘蛛おばさんこと「北の論客」松田まゆみさんの主張 (其の壱・調査活動の顚末)
    (其の弐・まゆみさんが詐欺罪で文芸社を告発。
     寺野専務らに代わって東京地検に何度も呼び出されたクンちゃんの泣き笑い)
    ■鬼蜘蛛おばさんこと「北の論客」松田まゆみさんの主張(其の参・まゆみさん告発で、東京地検捜査をどうすりぬけたか、その真相)

    ◆文芸社が東京経済・渡邊勝利氏を名誉棄損で訴えた裁判(いわゆる渡邊裁判の顚末) 
    ◆渡邊裁判敗訴後の渡邊勝利氏とその末路(あの威風堂々の男が…金には勝てんのか!?)
    ●日本文学館ってどういう会社?幻冬舎は?
    ◆現在、係争中の裁判リポート
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